鳴川裕将
生も/死も/ふしぎに認めてしまう/焼き場の裏の/ラブホテル さよならを/云った/傷だらけの金魚を/水槽に/かえすように 天に/釣り上げられるまで/黒マグロ級に/実存したい/好奇心の海だ
美は/突拍子なことでも/なんでもなくて/人生は在り続けることを/教えてくれた 外圧を/輝きに代え/純度で物を言う/静謐な宝石の/息子でありたい 女と/交わった後のように/おやじは満足げに/露天風呂から/でていった
ノラ猫に/手をさしのべ/ぽっ、と渡すキャットフード/そんな魔法/人は使えるんだ 夕焼けも仲間との一時も/美しいものは/じっとしない/止まらないことが/永遠の連鎖のように 素直になれるまで/幾重もの/「私」を探る/さいごの方は/とおい星の近くまで
青い地球をみたいだけ/この/いちばんの夢に/歩く速度を/逆にゆるめます 喜びと反省で/色をなす/枯れては/咲く/記憶の花園 0点を/めざそうと/あなたは云った/ああ、/それも輝きよね