南野薔子
2005.6.11. 全首入れ替え
心の/広野の/中心に/楔のように彳つ/あのひと 交わるでもなく/重なるでもなく/永遠に/近づきつづける/線になろう この胸のうちを/知っている/二月の菫の/ひそやかな/紫
少年でも/青年でもない/不思議な空間で/遠く/微笑む君 凄絶も/激烈も/ない身を/星空の下に/置く 生まれない/歌の/昏いざわめきが/意識を/貪る
誰も/彼に/手を差しのべてはいけない/救いの無さで/赫(かがや)いているのだから あのひとのなかには/凍河が流れる/その岸に佇つことが/いつか/出来るだろうか さあ/攫え/いまならまだ/震えるように/輝いている
唯一絶対の/角度を探す/君へ/ロマンスの火矢/射ち込むため 君だけが/刻める印だ/儚い胸に/ふかぶかと/証されている 危険な月の下で/落ち合おう/誰にも盗めない/とびきり危うい/共犯幻想