2006年10〜12月「秋〜冬」


結晶のかたち/ひとつひとつ/浮かびあがりそう/君に/降る雪 頭上に/重くゆっくりと/広がってゆく/初冬の/鈍色:南野薔子 図書館の径に/銀木犀は佇む/矜らかで/さびしげな香気を/漂わせて:南野薔子
無邪気に告げたことが罪になるなど/思いもせず/冬に立ちつくしたまま動けない/あなたを/愛し抜けなかった:素音 星がきれいだったとメールがきました/あのころ/あなたのひとこと/ひとことが・わたしのすべてでした:素音 すべてのかなしみをつつんだのでしょう/あえないひと/いとしいひと/しずかに抱いて/あなたは無口に生きる:素音
灯りに集まる/雨粒の/軌跡を追っている/過去には戻れない/その運動を:鳴川裕将